鬱時。













「あ〜・・・・・・・・・・・・。」








「・・・あんだよ・・。」






鷹村の背中に寄り掛かり、だらけた声を発したに、
鷹村はうざそうに雑誌を見ながらつぶやいた。







「・・・・・鬱だぁ・・・・。」






は言う。





「ああ?鬱?」




鷹村は聞き返した。



「うん・・・鬱・・・やる気ない。」


は向き直ってうだぁ〜っと鷹村の背中にへばりついた。






「・・・・ヤる気ないのに誘ってんじゃねぇか。」





「そのやる気じゃない!!!!第一、誘ってないし!」






鷹村のボケのような言葉にはすぐさま突っ込んだ。


(ったく・・このエロ魔人が・・・。)


はぶつくさ言いながら鷹村の背から離れる・・。


しかし・・・・。











「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」










鬱時になると・・・どうも人のぬくもりが欲しくなる・・・。





抱きつきたいなぁ・・・・。




は鷹村の逞しい背中を見て思う・・。




けれど抱きついたら・・・・・。





と、その先の事を考えてうなだれる・・・。







でも、抱きつきたい!




抱きつきたいんだ!!!








あの広い背中をぎゅっと抱き締めたいんだ〜〜〜〜!!!










と、心で叫んだは・・・・・・・。











ぎゅっ。











と、鷹村の背中に抱きついた。




「「・・・・・・・・・・・・・・・・。」」




二人の間にしばし沈黙が流れる・・・。




「・・・・・エへ。」




そしては少し恥ずかしさを含めた小声でつぶやいた。





「・・・・・・・・・・・・・・。」




そして鷹村は・・・・・







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」






そのまま何も言わず雑誌を見ていた。





「!?」




鷹村が何もしない!!!
いつもなら襲ってくるのに何もしない!!!
何故!?何故!?


が思っていると・・・。





「・・・・・今日だけだかんな・・・。」





という鷹村のつぶやきが聞こえた。




「・・・・・・・・・・・・。」





最近のの様子に鷹村も少し感じた物があったのだ。


だから今日はただ、甘えさせてやろう。と・・・・・。







「んふふ。」







なのでは抱きついた。




そんな優しい鷹村の背中に抱きついた。







そんな大好きな鷹村の背中に抱きついた・・・。















「スー・・・・・・。」





そしてしばらくすると鷹村の背後から寝息が聞こえてきた。




「・・・・・・・・・・・・・・。」



そんなを見て鷹村は・・・。



(・・・・チッ・・あんだよマジで寝やがったのかよ・・・。
これじゃあマジで何にも出来ねぇじゃねぇか・・・・。)




と、思うのであった・・・。












終。


2004/04/05....