先生。05
「・・・・・・・・・・・・・。」
そして・・・宮田がの手を握って見つめながらしばらくの時間が経った頃・・・・・。
(はっ!)
宮田はあることに気が付いた。
そうだ!幕之内!!!!
(幕之内がいるんだった!自分何してんだ!手、手握って・・見つめて・・・こんなとこ見られて!)
と、宮田は慌てて少し赤くなりながら、バッと一歩を見る為振り返る・・・。
が、
「だーはっはっ!!!鷹村さん!こいつビール一本で駄目ですよ!!!」
「き、きむらひゃん・・・・。」
「はははは!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
一歩はいつの間にか鷹村らに拉致られ、酒を飲まされぐてぐてになっていた・・・・。
「はぁ・・・。」
宮田はゆっくり息をはいた。
「・・・・・・・・・・・・。」
そしての手が緩んできたのでそっと手を離すと、三人の方へと向かう。
「あんたら・・・あんまり派手にやりすぎると会長に・・・・・・」
ずる〜・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
三人にいい加減にしろ。
と、注意しようとした宮田は背後から何かがなだれ抱きついてきて硬直する・・・。
は?
宮田は恐る恐る後ろを振り返った・・・。
「みーやーたーくーーん!」
「・・・・・・え?」
そこには顔を真っ赤にしながら気分良さそうに
千鳥足で宮田の背に抱きつく・・・すがりつくがいた・・・。
「あは〜、宮田君の背中気持ちいい〜!ねぇ、一緒にねよ〜う?」
「お、おいちょ・・・離れろ!!」
宮田はいきなり抱きついてベタベタ触って変な事を言ってくるに
少し顔を赤くしながら焦って引き剥がした。
「えー、なんだよぉ〜・・もー・・・・。」
はふらふらと揺れながらおっとっと。と前へ後ろへ舟をこいでいる・・・。
ああ・・・そうか・・・酒飲まされたんだから酔っ払ってんだ・・・。
と、宮田は納得した。
しかし、そんな事を考えていたのも束の間。
「おい!俺様と一緒に寝るぞ!!!こい!!」
それを見ていた少し酔っ払った鷹村が、にーと
笑いながらに来い来い!と手招きした。
「わーい!鷹村さーん!筋肉ーーー!」
え?
と、宮田にはわけがわからなくは叫びながら鷹村の元へ
ふらふら走って行き、ダイブ・・・身体を鷹村へ投げ出した。
「おっと!」
「きゃあ!」
鷹村は見事にをキャッチし、そのままごろんと寝ながら抱き込んだ。
「おーし!寝ようなー寝よう寝よう!!!」
「あははは!!!鷹村さんお腹に手入れないでー!くすぐったーい!」
「・・・・・・・・・・・・・・!」
と、そこまで呆然と見ていた宮田は、はっ!と我に返った。
「わー!ちょっと待て待て待て!!」
宮田はいつもの彼らしからぬ慌てようで二人に近づき
「!!!」
と、べりっと鷹村からを放した。
「・・・・なんだよー・・宮田君は一緒に寝てくれないんでしょー?」
「一緒に・・寝るとか・・・・。」
と、宮田がの腹を両手で抱え、引き剥がし。
首をだらんと上に向かせ、自分に聞いてくるに困惑していると・・・。
「おし!じゃあちゃんおいで!俺と一緒に寝ようぜ!!!」
と、木村からのお声がかかった。
木村がおいでおいでをする。
「はーい!」
はご指名されたホステスのように両手を広げ木村の元へ行こうとした。
「だーかーらー!!!」
と、宮田は木村の元へ行こうとするを引きずって行かすまいとした。
「分かった!俺が寝てやるから!!な!それで良いだろ!!」
宮田は抵抗するにやけくそ気味にそう叫んだ。
すると・・・・・。
「・・・・やったー!宮田君一緒に寝てくれるのねーーー!」
は宮田にべたっと抱きついた。
そしてごろごろと、顔をなすりつける・・・・。
「何だよー!宮田だけずりーじゃねーかよー!」
「そうだそうだー!」
「宮田だけ何かしようって魂胆だろ!このエロ魔人!」
しかし、そんな宮田とを見て、酔っ払い三人がブーイングをした・・・。
「うるせぇ!!そんな事しねぇよ!早く寝ちまえ!!!」
宮田は三人にそう叫ぶと、抱きついたを引きずりながら、
が寝ていた元の場所へと戻りを寝かしつけるのだった・・・。
「宮田く〜ん!胸板〜!」
「はいはい・・・わかったから寝ろ・・・・。」
宮田はと床に横になり、ぎゅうっと自分に抱きついているには
上からタオルをかけ、自分は片肘を立てて手のひらに頭を乗せながら
宮田にぎゅうっと抱きつき、わけわからない事を言う
の背中・・腰をあやすようにぽんぽんと叩く。
まるで保育園の先生がお昼寝の時間に子供を寝かしつけるように・・・。
抱きついてくるに少しドキドキもするが・・・・。
今そんな事を考えてる場合じゃない・・・。
このまま酔っ払ったままこいつを帰すわけにはいかない・・・。
もっとも酔っ払ったまま一人で帰すわけにはいかないし・・・。
誰かが付き添って帰させても、高校生の娘をこんな醜態にしてタダですむわけがない・・。
かといって最強な鷹村を付き添いにつけたらちゃんと家に帰すかかなり不安だ・・・
まぁ、帰さず自分の家に連れ込むのが100パーだろう・・。
それに下手するとジムを辞めさせられてしまう・・・・・・。
「・・・・・・・はぁ・・・。」
宮田は重いため息をついた・・・。
「み〜やーたくーん・・・・・。」
とはそろそろ眠りそうになりながら歌のように宮田の名を呼んだ・・・。
「はいはい・・・・。」
と、宮田は呆れながらの腰を優しくぽんぽんと叩いた・・・・。
宮田は、酔っ払ったあの三人と言いと言い・・・・・。
なんだか幼稚園の先生になった気分だった・・・・。
続。
2003/10/13....