肉体美。













それはいつもの事だったのだが・・・・。


「うー、あちー。」


リングのある部屋の掃除をしていたは、
シャワー室から出てきた鷹村を見る。


「・・・・・・・・・・・・・・。」


そしてまたか。とは少し照れた呆れた顔で見た。


「鷹村さーん、シャワーから出てきたら上何か着てくださいよ。」


もー。とは言う。

そう、鷹村は夏場シャワーから出ると上半身裸で出てくる。
そしてその度には少し赤くなりながら一応文句を言う。

「ああ?俺様の肉体美が見れて良いだろ。」

鷹村はそんな事を言い、上半身裸のままでドカッとベンチに座った。


「肉体美って・・・・。」


は鷹村を見ると・・。




「・・・・・・・・・・・。」




(ヤバい・・・ヤバいですお母さん!!!)





は真っ赤に赤面してしまった。

今まで何気なく見ていたが、
鷹村の筋肉を改めてみると、凄く綺麗で逞しくて
もう、抱きつきたい衝動に駆られた。

腕の筋肉なんかたまらない。
背中の筋肉も見たいのだがベンチの後ろは壁なので見れなかった。
はくそぅ・・と、思う。


そんな感じにが、ぽー・・と見ていると・・・




「・・・・何だ?俺様の肉体美に見惚れてんのか?」




にやり。と、鷹村は笑った。


「え!いや・・・・・・はい。」


は最初焦って否定したが、これはチャンス?と、思い、赤くなりながら肯定した。

「まぁ、俺様の肉体美に見惚れないやつなんていないからな。」

鷹村はムン!と、ボディービルダーのポージングをする。
これさえなければ・・・とは思うのだが、
まぁ、いい。と、鷹村のベンチに近づいた。


「・・・あんだよ。」


すると鷹村がを見上げる。

「・・・・鷹村さん・・・。」

は神妙な面持ちで言った





「腕触ってもいいですか?」




鷹村はその顔から出たその言葉にがたっとベンチから落ちそうになった。


「ああ?別に良いけどよ。」


と、鷹村は言う。


「わーい!じゃあ、触らせていただきます・・・。」


と、言いは鷹村の上腕を触った・・・。


「うわー・・・・・。」


は少し微笑みながらぺたぺたと腕を触った。
しかし、心の中では・・・。



(ぎゃーーー!!!!ヤバいってヤバいって!!超良い筋肉してる!!!
やだー!あたし別に筋肉フェチじゃないけど抱きつきたいよーー!!!)



と、叫んでいた。


「た、鷹村さん・・・背中見せてもらっても良いですか?」


そしておずおずとそう言う。

「あ?背中?別に良いけどよ・・・。」

鷹村はそう言うとベンチに寄りかかっていた背中をの方に向けた。


「・・・・・・・・・・。」




(っ・・ぎゃーーーーーーーーーー!!!)




はその背中を見た途端抱きつきたくて仕方ない衝動に駆られた。
鷹村の背中は逞しくて筋肉が綺麗で・・もう言い表せない程の素敵さだった。

「さ、触っても良いですか?」

は抱きつきたい衝動を抑え、触らせてもらおうと思った。

「あ?別に良いけど・・・。」

鷹村にそう言われはぺた。と背中を触った。


(ヤバい。)


その言葉につきた。

もうどんどん抱きつきたい度が増してくる。
しかし、それはあれなのではぺたぺたと鷹村の背中を触った。



「・・・・・・・・・・・。」


触ってるほうもヤバければ、触られてるほうも・・・・段々ヤバくなってくる。
鷹村は触られる度に何か身体の奥からじわじわ広がり・・・・・。


「・・・っだーー!」


「うわぁ!!!!」





「「・・・・・・・・・・・・・・・・。」」




気付けばは鷹村にベンチの上に押し倒されていた。
髪が濡れて降りている鷹村の顔がアップで、
は真っ赤になり、硬直した。


「な、何してんですか鷹村さん!!!」


はぎゃーー!と、叫ぶ。

「うるせぇ!てめぇがべたべた触るからその気になっちまっただろうが!」

「はぁ!?何考えてんですか!!!」

は真っ赤になりながら叫んだ。


「一発ヤらせろ!」




「馬鹿言わないで下さいーーーーー!!!」







その後、人が来てなんとかなったとかならなかったとか・・・・。







終。


2005/07/05....