木村のお兄ちゃん。
いつも綺麗なお花がならぶ、お花屋さん。
そこにたまにいる、綺麗な優しいお兄さん。
「木村のおにーちゃん!」
「おっと!危ないよ、水かかっちゃうよ。」
木村のお兄ちゃんは抱きついた私の頭をぽんぽん。と、なでながら笑顔で言った。
私もそんなお兄ちゃんの笑顔を見て笑顔になる。
そして後から来たお母さんが、すみませんと謝りながら花を選ぶ。
たまによる近所の花屋さん。
そこのお兄ちゃんは私の憧れだった。
私が中学生になっても・・・。
高校生になっても・・・・・。
しかし気付いた時には・・・・・・・。
綺麗な女の人と一緒にその花屋を営んでいた。
『危ないよ、水かかっちゃうよ。』
あの笑顔が・・・忘れられない・・・・・・。
終。
2004/07/21....