風邪引きませんか?02













「こんなもんで良いか・・・。」



宮田はの家に向かう途中のコンビニで看病用品を買うと、
店を出て歩き出した。

「・・・・・・・。」

宮田は歩きながらは大丈夫か・・・と、
心配してなさそうな顔をして、歩く速度はどんどん上がっていった。


すると・・・。


パッパー!と、いきなり背後から車のクラクションが鳴った。

何気なく後ろを見ると・・・。



「おーい!宮田ー!何やってんだー。」



そこには車に乗った木村がいた。

「よー、宮田!」

「なにしてんだー。」



そしておまけに青木と鷹村もいた・・・・・。



うっわ・・・・。



と、宮田は今一番会いたくない人達と会ってしまった・・・。
と、心の中で頭を抱えていた。

しかし顔はいつもの無表情で・・・。


「・・・どうしたんですか、皆さんお揃いで・・・。」


と、宮田は言う。


「あー、これからみんなで出かけるんだけどよちゃんも誘おうと思って。」


え・・・と、宮田は思う。


「いや・・それは・・・。」


宮田は思わず言葉に出した。

「あ?何だ?」

木村は宮田に返す。


「いや・・・なんでも・・・。」


宮田はしまった・・と、思いながら口に手をあてた。


「・・・そういえば何そんなにコンビニで買い込んでんだ・・?」

「さては・・・。」




「お前のとこ行こうとしてたな。」




木村、青木、そして最後にぬっと窓から顔を出した鷹村が言った。


「いや・・・そんな事ないですよ、ただ用があってここに来ただけで・・・。」


と、宮田は視線をそらしながら言う。


「ふーん・・・・・おっしゃあ!!!じゃあの家行くぞーーーーーー!!!」


すると鷹村が、がははは!と笑いながら木村に指示した。


「あー!!!だから!!!」

と、宮田は柄にもなく大声を出して車を止めた。


「っ・・たく・・しょうがねぇなぁ・・・。」


宮田は仕方なく話した。


、今、風邪ひいて大変なんすよ。だから家には行かないで下さい。」


しかしそこに。


「何でんな事お前が知ってんだよ。」


と、鷹村が突っ込んだ。


「・・・・・・・・・・・・。」


う・・・と、宮田は口を閉ざす。


「さ〜ては、一人で良いかっこしいしようとしてたなぁ〜。」


鷹村がにぃと笑う。


「あ〜〜〜!だからから電話かかってきたんですよ!だから今から行くんです!」


宮田はとうとう言ってしまった。


「「「ふ〜ん・・・・・・。」」」


三人は、にやーっとした。




「よっしゃあ!じゃあ全員でお見舞い行くぞぉ!!!」





「え!?わっ!ちょ!!!」




すると宮田は無理やり車に連れ込まれ、そのままの家へと向かったのだった・・・・・・。













続。


2005/11/09....