バンソウコウ。
〜宮田君の場合〜
ジムでダンボールをたたもうとしていたは
ハサミをカッター変わりにしようとして
片方の刃をダンボールのガムテープを張られた境目に。
もう片方を自分の手に握りガムテープを切ろうと力をいれた。
そんな事をすれば当然。
「あ。」
手を切るに決まってる。
切った後で「馬鹿だなぁ・・あたし・・。」
と、思う。
そんな事を思っていると
指先から血があふれた。
宮田君の場合。
は近くに居た宮田に声をかけた。
「宮田君ー、絆創膏ってどこにあるかわかる?」
「・・・・・・・指切ったのか・・・。」
宮田はの指先から溢れ出る血を見て言う。
「うん。」
は、あはは。と照れ笑いをした。
そんなに宮田はいつものように、はぁ。と
ため息をつくとに声をかけた。
「こっちに来い。」
「え・・うん。」
場所教えてくれるだけで良いのに・・・。
とは思いながらついていく。
ついて行った先は事務室。
そこの棚の上に救急箱があった。
「あ、有難うー。」
救急箱を見付け棚から取ってくれた宮田に
貰いうけようと手を出そうとすると、
宮田は救急箱を事務室の机の上に置いた。
そしてカパッと蓋を開けると
絆創膏を探し、見つけ、箱から取り出してくれた。
(ああ・・・わざわざそこまでしてくれなくても・・・。)
とは練習中の宮田に申し訳無さいっぱいで貰いうけようとするが・・・・。
宮田はさらに絆創膏が包まれている四角い紙もべりっと剥がした。
(え・・・・・。)
まさか張ってくれるとか・・・・・?
とがまさか・・・・と、少しドキドキしながら思っていると・・。
「ん。」
と、宮田は四角い紙から出た絆創膏をに渡した。
「あ・・・あ、有難う・・・・・。」
は変な苦笑いをして受け取った。
(変な妄想しちゃったじゃん!!!)
とは思う。
大体、そこまで剥がしてくれなくても良いのに・・・。
とは思いながら、まぁ、これも宮田くんの優しさ・・・・。
と、思い、指に絆創膏を貼るのだった・・・・。
終。
2004/08/02....