爆弾発言。
それは千堂が自分の気持ちに自覚してから少し経った頃の事・・・・。
「はぁ・・・。」
自覚したは良いが、どうしたら良いのか。
どういう態度をしていいのか、自分はこれからどうしたら良いのかわからない、
悩める青少年、千堂武士はため息を突きながらサンドバッグを軽く小突いた。
「・・・・・・・・・・・。」
そして少し離れた所にいるを見る・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
はグローブを外しながらぼ〜っと何かを見ていた。
「ん?」
千堂はの視線の先を追った。
その先には・・・・・・。
「ほら!もっと腰いれんか!そうや!そう!!」
柳岡がいた。
(何、柳岡はん見とるんや?)
千堂がそう思っていると・・・。
「千堂さん、千堂さん。」
テテテ、とが千堂の元へやってきた。
(はわっ!きおった!)
千堂は意味も無く少し慌てるが、落ち着け、落ち着け・・。と
自分を落ち着かせいつも通りに接した。
「何や、どしたん・・・?」
するとの口から出た言葉は・・・・。
「柳岡さんって良いですよね・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
千堂は硬直する。
「最近ちょっと柳岡さんが気になってしょうがないんですよ〜〜。
格好良いですよね!渋くて素敵で!あたし年上に弱いからな〜〜。
あー格好良い。」
はぐふふ。と、柳岡を見て嬉しそうに笑った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
千堂は硬直して何も言えなかった。
(が・・・柳岡はんを・・・・・。)
ぐるぐるぐるぐるさっきのの言葉が千堂の頭の中を巡る。
「あ、この事は柳岡さんに言わないで下さいよ!」
そしてはそう言うと、ご機嫌に千堂の元からさって行った。
「・・・・・・・・・・・・・柳岡はん・・・・。」
そして千堂は俯きながらぽつりとつぶやいた・・・。
「オラオラ!柳岡はん!ミットちゃんとかまえんかい!気抜いてると怪我するで!!!」
「な、なんや今日はえらい気合はいっとるな、千堂・・・。」
その後の二人のミット打ちは凄まじい物になったとか・・・・・。
終。
2004/01/11....