願い。













澤村は寝ているの髪をサラっと触る。

は規則的な音をたて、すやすやと眠っている。

澤村は幸せそうに眠っているの顔を見つめた。



いままでこんな気持ちは知らなかった。

をこんなにも愛しいと思う気持ち。

絶対に離したくない。

しかし、澤村は知っている。

いつかは必ず離れていってしまう日が来ることを。

澤村は願う。





この幸せが壊れないように。

この幸せがいつまでも続くように。





ただ強く。






終。