文化祭。
「えー、では文化祭でなにやるか決めるよ〜。」
希理子が練習に使っているホワイトボードに、「文化祭について」の題を書く。
「なにやろうか〜・・・。」
マネージャーはつぶやく。
「成瀬君なにやりたい?」
「うーん・・・なんだろう。」
成瀬が答える。
「澤村君は?」
「・・ああ?なんでもいいよ。別に。」
「またそうやって、やる気ない〜・・・せっかくの文化祭なんだからさぁ〜・・・・。」
「関係ねぇよ・・・。」
「まったく・・・あ!」
そこでが何かを思いつた。
「希理子さん!希理子さん!!あたしいいいことおもいつきました!!!」
は希理子に叫ぶ。
「なんだい?」
希理子は答える。
「ホストクラブ!!!」
『ハイ?』
そこにいた部員はいっせいに変な顔をする。
「あ、ホストクラブっていっちゃったら大げさだけど、まぁ喫茶店みたいな感じで・・・。」
「・・・・さすが。儲けるポイントを心得てるねぇ〜。」
しばらく何か考えるように沈黙した後、希理子がにやりと笑いながら言う。
「フフ・・・まかせてくださ〜い!」
そして、2人は澤村、小林、桜井を見る。
「ああ!?俺か!?」
「・・・・・。」
「あはは・・・。」
3人はそれぞれに驚く。
「あったりまえでしょ澤村君〜。あんたがでなくてどうするのよ!」
はばかねぇ〜。っと澤村に言う。
「だけど、これじゃあ人数がねぇ・・・。」
張り切るを尻目に、希理子は人数が足らないと、うなる。
「そうですか〜?うーんじゃあ・・・あ!なら桑田さんにでもきてもらいましょうか!」
は言った。
「お!いいねいいね!!」
希理子もの話にのる。
「わ〜いやった〜!」
話しはどんどん進んでいった・・・。
「こんちわー。」
そして、そこに桑田登場。
「桑田さ〜ん!」
ナイスタイミング!とばかりにが駆け寄る。
「どうしたんですか?」
「いや〜、ちょっと近くまで来たもんだから、敵情視察かな?」
「そうですか〜・・・で、桑田さん、お願いがあるんですけど!」
「え?」
「文化祭のお手伝いねぇ〜。」
桑田はつぶやく。
ホストではなく、あくまでも文化祭お手伝いと称しては桑田に頼んだのだ。
「おねがいします〜!!!」
は桑田にすがる。
「うーん・・・まぁいっか。いいよ、引きうける。」
には甘い桑田。
OKと言ってしまった。
「ありがとうございます〜〜〜!!!」
は満面の笑みをする。
それだけで、桑田には満足だった。
「希理子さんやりましたよ!」
「やるね〜。」
『フフフ・・・。』
2人の小さな笑い声が部室に響いた・・・。
終。