楽しい?ハロウィン。
今日は十月三十一日・・・そう、今日はハロウィンである。
「・・・・・・。」
ここはピュンマの部屋。
ピュンマは眼鏡をかけ、机に向かい読書をしていた。
「・・・・・ふぅ。」
静かな心地の良い時間にピュンマは溜息をつく・・・すると。
バッターーーン!!!!
『お菓子くれなきゃ悪戯するぞ〜〜〜!!!!』
「・・・・・・・は?」
いきなりとジェットが扉を叩き開け入って来た。
そしてベットの上にダイブ・・・・・。
ピュンマは焦る。
「ピュンさん〜!お菓子ちょうだいー!」
はベットの上で手を差し出し言う。
「・・・・・急にどうしたの?」
ピュンマはまだわからない様子。
そこへジェットが・・。
「今日はハロウィンだろ〜!二人で部屋回ってんだ。」
ベットに横になりながら言った。
(はともかく002まで・・・・。)
ピュンマは思ったが言葉を飲み込んだ。
「だからピュンさん何か頂戴〜!」
は楽しそうに手を差し出す。
「え〜っと・・・」
普段、お菓子など食べないピュンマ・・急いで机の上や棚を漁る。
「あ!あった!」
「はい。」
ピュンマはそう言うとにっこりと微笑みながらの手にお菓子を出す。
それはチョコレートクッキーだった。
「有難うー!」
は微笑む。
「え!俺には!?」
そこでジェットが叫んだ。
「・・・・・・君には無い。」
「なんでだよ!」
「・・・・当然だろう。」
「ジェット次行くよー!」
二人の会話を遮ってお菓子をもらったは
ジェットのことなどおかまいなしに嬉しそうに部屋を出る。
「あ!おい!」
と、ジェットもしぶしぶついていく。
「・・・・・・やれやれ。」
そしてピュンマは荒れたベットの上を片付け始めた。
『お菓子くれなきゃ悪戯するぞーーーーー!!!!』
「おお!?」
次に行ったのはグレートの部屋。
グレートはいきなりのとジェットの登場に驚いていた。
「そうか・・今日はハロウィンか・・・・。」
そしてフムと腕を組む。
そして、ガサゴソと漁り・・・チョコレートを取り出した。
「どうぞ、お嬢様・・・ついでに002も。」
と、二人にくれる。
「有難うー、グレート。」
「サンキュー。」
二人がそう言い部屋を出ようとすると・・。
「ああ!ハロウィン!!十月の終り、
季節も冬に変わり始める頃!寒空の下の、ある男女の熱く、そして悲しい物語!!!」
「さあ!ジェット次、行こう!」
「ああ、行こうー!」
また話が長くなる・・。
と二人は聞こえないフリをしてそそくさと部屋を後にした。
「え、ああねぇ!行っちゃうの!お二人さん!」
グレートが引き止めるがその言葉は虚しくドアに吸いこまれるだけだった。
「さーて、次は・・・・。」
が廊下でずらっと並ぶ扉を見る・・そして・・。
「・・・よし。」
綺麗に整えられたベットの上を見ながらハインは呟く。
シーツを洗い、たった今ベットメイクをすませた所だ。
と・・そこへ・・。
バッターーン!!!!
「!?」
『お菓子くれなきゃ悪戯するぞーーーー!!!』
とジェット・・二人声をそろえて入ってきた・・・。
二人は勢い良く入るとそのままベットの上に上がる。
そしてわー!とたったいま整えたベットの上に・・寝転んだ。
「っ!!」
ハインは少しショックを受けた後・・・。
「・・・・なんだお前らは。」
そう呟いた。
「今日はハロウィンでーす。何かお菓子をくださーい!」
はにっこりと笑う。
「くださーい。」
そしてジェットも続く。
「・・・・・・・」
繰り返すジェットにムカムカするハイン・・。
ボカッ!
「いって!!!!」
そしてハインはジェットを殴った。
「何すんだよ!!!」
「うるさい、この馬鹿。」
そしてにこやかにに話しかける。
「お菓子・・といってもなぁ〜・・。」
持って無いし・・・。とハインは呟きながら部屋を漁る。
「お。」
と、何か見つけたらしい。
「、口開けろ。」
ハインはにそう言う。
「え?」
は素直に、あーっと口をあける。
そこへポンッと・・・
「あ、甘いー。」
飴が投げ入れられた。
「こんなものが俺の部屋では精一杯だ。すまんな。」
ハインはそう言うとフッと微笑む。
「ううん、美味しいよーありがとう!」
は微笑む。
「・・・俺のは?」
そこへジェットが・・。
「・・・・お前には無いに決まってるだろう。」
ハインは冷たく言い放した。
「なんでだよ!皆ひでーな!!」
「はいはーい、ジェット次行こう〜。」
と、また言い争いになりそうなのではそそくさと部屋を後にした。
「お菓子三つか〜やっぱり皆持って無いんだね。」
は廊下を歩きながら喋る。
「・・・・・・」
と、ジェットは年甲斐もなく拗ねているようだった。
「・・・あは、ジェットあたしの一つあげるよ。」
はそう言う。
「・・・・・・・」
そこでジェットがにやっと笑った。
「んじゃあ、その飴、頂戴。」
「・・・・・・・は?」
は危うく食べている飴を飲みこみそうになった。
「さっきもらったその飴くれよ。勿論口移しで。」
そう言うとジェットはを壁に追い詰める。
「は!?無理無理!!!嫌だよ!!!」
は逃げようとするがはさまれ逃げられない。
「そう言えば今日はからお菓子もらって無いしな〜・・
お菓子くれなきゃ悪戯するぞ〜。」
ジェットはにーっと笑い。
顔を近づけてくる・・。
「無理無理無理ーーーー!!!!」
がそう叫ぶと・・。
「・・・よっぽど死にたいらしいな・・・・。」
ジェットの後ろでジャキンと金属音がした・・・。
「・・・・・・・・・」
ジェットが恐る恐る振り返ると、目の前には銃口があったとかなかったとか・・・。
終。
2002/10/31....