静かな時間。













「あ〜・・つっかれた・・・。」






はどさっと部屋に倒れ込む。

温泉二日目。
山登りをしてきた達なのだが・・。



「なんだよ疲れたのか?」

「当たり前だろう・・・俺達と一緒にするな。」


ジェットの言葉にハインが突っ込む。
ははくたくたに疲れているが・・。
四人はそうでも無いらしい。
それはそうだろう。


「でも、汗かいたしお風呂入ってきましょうか。」

フランがに言う。


「ああ!良いね!行こう!!」


は起きあがる。


「じゃあ僕達も行こうか。」


そしてジョーが微笑んだ。

















「あー・・・気持ちいい〜。」




そうしてお風呂・・温泉に入るとフラン。

「本当。疲れたあとは特にね。」

お疲れ様。とフランはに言う。

「うーん・・疲れたけど・・楽しかったなぁ〜。
山登ったのなんか久し振りだし。」

「そうね〜。」


疲れた身体で温かく広い温泉に浸かる
そして必然的に・・・・・。





「眠い・・・・・・・。」





眠くなった。

「フランちゃん・・あたし上がるね・・戻って寝る・・。」


「え!?」

そう言うとフランの返事も聞かずはざばざばと上がった。


















がちゃ。



「あ、ジェット〜・・。」



が部屋に戻るとジェットが浴衣を着てだらーんとしていた。



「おーう。」


「・・・あれ、一人?」


は一人なジェットに聞く。


「あいつらに付き合ってらんねぇよ。
いつまで入ってんだ?俺のぼせちまうよ。」


ジェットは全く。と息を吐く。


「あ〜、ジェット早風呂タイプだもんね。」


は、ははと笑いながらジェットの側に座る。


「で、お前も一人?」

「あ〜・・うん。眠くて・・寝に帰ってきた。」


「おいおい・・・・・じゃあ・・俺もねよ〜っと。」


そう言うとジェットはごろん。と寝転がり、
の膝に頭をのっけた。



「!? ジェット!!」



へへへ〜。とジェットは頭をずらし居心地の良い場所を見付ける。





「あたしが眠いのに!!!」




(そっちかよ。)

の叫びに何かずれた物を感じながら
まぁ・・。とジェットは言葉を飲み込む。



「あたしが眠いんだから〜〜!!ジェットが膝貸してよ!!」


「やだね〜。足痺れるし。」


「あたしは良いの!?」


は叫ぶ。




「あ〜・・・膝枕は良いな〜。
流石、膝枕は買ってでもしろ。ていうだけあるよな〜。」




の叫びに聞く耳は持たず。
ジェットは眠りに入る。


「もう・・・。」


そんなジェットを憎らしそうには睨むと、
諦め、自分もなんとかその格好で寝ようとする。

丁度背に柱があったのではそこに寄り掛かり眠る事にした。








暫しの静かな時間が流れる・・。



「すー・・・・。」



「・・・・・・・・・・・。」



本当に疲れていたのだろう・・はあっという間に寝てしまった。
ジェットは寝ている事を確認すると・・。
寝返りをうち・・の腹部に顔をうずめる。






いつも着ない浴衣からでも分かる・・。

の優しい・・心地良い匂い。

母親の事は良く分からないけど・・。

きっと母親が居たらこんな感じなのだろうと・・。


ジェットは思う・・。








(ま・・それよりも特別だけどな・・・。)






ジェットはそう思うと、自分も眠りの世界へと旅だった。











その数分後、部屋ではマシンガンを打とうとするドイツ人と
それを止めようとする日本人とフランス人の姿が
あったとかなかったとか・・・。







終。


2002/10/28....